20代の生の声が出た!「結論:コンビニはいるの? いらないの?」
【続・コンビニが日本から消えたなら 渡辺広明×原田曜平先生×大学生研究員でガチ対談④】
■レジに立ってる、あの40~50代の男性は?
佐藤:働いているスタッフさんのイメージは、高校生もしくは40代、50代の日本人と20代~30代の外国人。
原田:40代~50代の日本人て、男性それとも女性?
佐藤:男性ですね。
渡辺:きっと店舗のオーナーですよ。
佐藤:オーナーさんなんですか? ユニフォーム着ていたのでアルバイトの方かと思っていました。
相馬:えっ、あの人オーナーなんですか?
渡辺:はい。おそらくオーナーです。
一同:え~っ???
佐藤:本当に私たち世代の若者ってコンビニで働いていないなって。あと、コーヒーマシーンがあったり、配達機能があったり、いろんなこと覚えなきゃならないっていうのがキツいと思います。
渡辺:覚えなきゃいけないこと1200タスクくらいあります。
一同:え~っ!
佐藤:あと、Twitterで店員さんがお客さんに謝罪を迫られている映像を見たことがあって、働くの大変だなと思います。
原田:コンビニってどの業態より店舗数が多くて、悪い例っていうのもその数に比例して出てきちゃうから。誰もが行く店だから、ネガな要素が出回りやすくて、その分マイナスイメージが強くなっているって感じか。
渡辺:僕は月に1、2回コンビニのレジに入っているんですよ。年々機嫌の悪いお客さんが増えていってます。
一同:うえ~っ!
渡辺:お客様に対してスタッフというのは圧倒的に立場が弱いから、攻撃されないってわかっているから。大人しそうな女性の中に時々感じの悪い方が潜んでいるパターンによく遭遇します。お支払い方法は? とお伺いした時、何の電子マネーか教えてくれない(汗)。
一同:アハハ
渡辺:男性の場合は、横柄そうな見かけの人がまんま横暴な場合が多い。僕は月に1、2 回しかレジに入らないから段取り悪いじゃないですか、すると日に何度も「チッ」て発せられる。心が折れそうになる瞬間が…。
佐藤:ですよね。だから働きたくないなって。
渡辺:でも、僕は自分の子供たちにコンビニで働かせたいよね。そういう世の中だって、現実を体感できるから。
■元アイドルのスタッフさんがいるコンビニも
佐藤:都内のスターバックスみたいに、スタッフをイケメン、美女にする。
原田:でも、20代、30代が働いてないイメージの所なのに、それ無理じゃない?
佐藤:それをなんとか頑張っていただいて。一度、ローソンにすごいイケメンスタッフがいたんですよ。お客さん、みんなのテンションがすごく上がっていて。
渡辺:相模原にある、とあるローソンでは、元ご当地アイドルがスタッフとして夕方に入ってるんですよ。
一同:へ~っ。羨ましい。すごい!!
渡辺:アイドルのファンが買いに来るから、盛り上がっているらしい。
佐藤:そうなると、お客さんの人柄が良くなりますね。次に、健康を重視した品揃えにしてほしい。PARIYAっていう健康的なおかずを使ったお弁当ご存知ですか? 調味料に気を使ったお弁当を仕入れてみたり、パッケージはインスタ映えするランチボックス型にしたりと、こんな感じのお弁当を仕入れてみたりとか。そして、店内空間は白と黒を基調としたシックなムードにしたいと思います。
宮本:コンビニって、私にとっては、あって当たり前という存在です。コンビニならあの商品あるでしょ、という安心感。急に必要となったものが買える場所。ATMを利用できる場所。コンビニが消えたらとても困ります。でも、積極的にこれが欲しいから行きたいという場所ではない。妥協点という場所。アルバイトする場所としては、外国人留学生、フリーターのおじさんと、というのはちょっと…。
原田:またまた、オーナーはフリーターだと思われているんだ。
宮本:ごめんなさい。そんなイメージが強くて、同学年の女の子とかがいないと働く気になれないのです。
原田:身の周りで、コンビニで働いている友達がいました。さて、みんなとしてはどんな印象なの?
宮本:大変だな、頑張ってるなって。
伊藤:他でやればいいのに。
原田:イケイケでバイトしているイメージがないんだ。じゃあ、イケイケな可愛い子やイケメンがバイトしていたらどう思う?
宮本:なんでコンビニでバイトしてるんだろうって。
原田:う~む…。バイトのイメージアップがまずは急務かもしれませんね。
宮本:でも、よく俳優目指している人が働いてるって話も聞きます。
渡辺:夢を追いかけている人にとっては、うまくシフトを敷ければ、自分の時間を作ることもできる。だから、お笑い芸人目指している人とか、スポーツ選手とか、時々バイトしていますよね。あと高校生のファーストバイトとして、近所のコンビニでというケースは多いです。
原田:じゃあ、いけてない人が「私、コンビニでバイトしてます」って言ったら、どう思う?
一同:あ、そうかなって。
渡辺:ものすごい~。コンビニ、ディスられてるじゃないですか~(参った)。
一同:なるほどね~って思っちゃう。
原田:それこそ、セルフレジとか、省人化を進めて、その分の付加価値をイケメンや美女を雇うのに時給を上げるとかに投資すれば、道は開けるかもと。
渡辺:相模原の、とあるローソンの例のように、そういう動きあるかもしれない!!
宮本:意外と、本棚はいらないかなとも思います。
伊藤:『ジャンプ』の立ち読みに必要です。
内山:『Sho-Comi』が欲しいので必要です。
渡辺:それ、『ジャンプ』と『Sho-Comi』だけが欲しいという話ですよね…。